ペリペリ開発秘話

【五等分の花嫁】人気の花嫁姿をフィギュア化!企画担当者の愛とこだわりがつまった渾身のラインナップ
2017年に連載を開始してから、アニメやゲーム、劇場版アニメなど多岐に渡って展開している『五等分の花嫁』。一番くじでもこれまで多数展開してきた本作の新弾、『一番くじ 五等分の花嫁* ~五つ子より愛をこめて~』を2025年10月23日より販売します。
2023年から『五等分の花嫁』を担当している企画担当者と、五つ子のフィギュアを製作した株式会社スパローの3名にインタビューを行い、フィギュアを筆頭として各賞に込めたこだわり、注目してほしい点についてお話を伺いました。
株式会社スパロー もとおさん(左)株式会社スパロー 瀬邉(せべ)さん(真ん中左)株式会社スパロー aynさん(真ん中右)一番くじ企画担当のコーヒー牛乳さん(右)
コーヒー牛乳
ロト・イノベーション事業部所属。2023年から『五等分の花嫁』シリーズを担当するほか、美少女系IP(キャラクターなどの知的財産)の一番くじ企画を担当する。
株式会社スパロー 瀬邉(せべ)さん
株式会社スパロー代表。フィギュアの原型会社に約7年勤め、その後独立して株式会社スパローを設立。フィギュア業界歴は約16年。
株式会社スパロー もとおさん
原型データ作成チームリーダー。瀬邉さんとともに株式会社スパローの立ち上げに携わる。“ワンピース造形王”への出場経験あり。
株式会社スパロー aynさん
彩色や仕上げを担当するフィニッシャー。美術大学を卒業後、2022年に異業種から株式会社スパローに転職。
五つ子それぞれが持つ個性を、1/7スケールで立体化
――まずは『五等分の花嫁』という作品の印象を教えてください。
コーヒー牛乳:主人公が五つ子たちと接するなかでそれぞれの個性がどんどん深掘りされていくのですが、姉妹それぞれの魅力がそのまま作品の魅力になっていると思います。今回はそんな五つ子それぞれの魅力を形にした、ひとつの決定版のようなくじを作れたのではないかと考えています。
コーヒー牛乳さんが話しているところ
――今回のくじ全体としてのテーマを教えてください。
コーヒー牛乳:今回のくじは、2024年10月発売の『一番くじ 五等分の花嫁* ~memorial collections~』でご好評をいただいたウェディングドレス姿のイラストをもとに、スパロー様と「ぜひフィギュア化を」とお話しし、実現したものです。
ウェディングドレス姿からテーマを考えていき、お色直しのドレスや結婚後の甘い朝のイメージなど、くじのそれぞれの等級を通して、結婚式から新婚生活へと続くストーリーを考えました。
――今回の弾で過去のくじと差別化しているのはどのような部分でしょうか。
コーヒー牛乳:一番大きいのは、『五等分の花嫁』としては初めてフィギュアをGracemaster(グレイスマスター)で展開しているところですね。Gracemasterは今年6月より始動した、表情、プロポーション、しぐさに至るまで美しさを追求したスケールフィギュアブランドです。世の中にはさまざまなフィギュアが出ているなかで、長く、大切に飾っていただけるようなフィギュアを目指しています。
今回のGracemasterが7分の1スケールの約22センチなので、サイズ感を感じていただけるかと思います。
もとのイラストを尊重しつつ、見えない部分にまで作り込んだGracemaster
――Gracemasterとして製作するにあたり、こだわったポイントはどこでしょうか。
もとお:やっぱりサイズが大きくてボリュームもあるので、より細部まで作り込めるんですよね。髪飾りや装飾の花にもこだわって、もとのイラストを細部まで忠実に再現しています。立体化するにあたって、イラストでは見えないようなところにまでかなり細かくこだわりました。
もとおさんが話しているところ
コーヒー牛乳:ここは私からお願いしたところで、フィギュアならではの表現として、かなり力を入れていただきました。
瀬邉:今回は、正面からは見えないドレスの内側の部分まで5人それぞれ個別に作り込みたいという話だったんですよ。パーツ数が多いんじゃないか、みたいなことを心配していたので、正直「本気ですか!?」と思いました(笑)。
ただ、一緒に制作を進めていくにつれてコーヒー牛乳さんのGracemasterに対する熱意が伝わってきて、かなり本気なんだなというのを感じました。
瀬邉さんが話しているところ
――各賞について伺う前に、五つ子たちのフィギュアについて、全体的にこだわったポイントを伺えればと思います。
ayn:今回はウェディングがテーマなので、その幸せな雰囲気を出せるように、というのは特に意識しました。最初に見るのは顔だと思うので、そこがちゃんとかわいくなるよう、目の位置などにもかなり細かくこだわりました。
瀬邉:目も一人ひとり瞳が違っていて、それで印象が少しずつ変わっているんですよ。
コーヒー牛乳:目元で言えば、今回はまぶたの影表現を入れています。まぶたにできる影をドットで印刷していて、ここも0.1ミリ単位の微調整を重ねて、とても柔らかい表情が作れたと考えています。自分自身さまざまなフィギュアを購入している身として、これは今後も続けていきたい、と思えるくらい手応えを感じています。
A賞からE賞の五つ子たちのフィギュア
――造形面で、フィギュア全体としてこだわったのはどのような部分でしょうか。
もとお:今回はウェディングドレスということで、ベールの柔らかさやドレスの生地感を表現することにもこだわりました。表情も、元のイラストに忠実に、という点は守りつつ、立体物としてよりかわいく見えるよう、口角の高さなど細かな部分を調整しています。
コーヒー牛乳:もとおさんには、リアルな造形になるようにすごく細かいところまで調整いただきました。特に、ドレスと肌の境目とで段差が生じる部分は全体的に作り込んでいただいたので、ぜひ手に取って確かめてみてください。
――彩色面でのこだわりはいかがですか?
ayn:今回はウェディングドレスなので、全体的に白い面積が多いんですよね。単純に白一色だと単調になってしまうので、ブラシでピンクを入れたり、地の色にも薄いピンクを入れたりして、優しく華やかな印象にできるようこだわりました。
aynさんが話しているところ
細部に宿った五つ子それぞれの魅力。造形と彩色で作り込んだフィギュア
――ではここから五つ子一人ひとりについて伺っていきたいと思います。まずは一花について、造形面と彩色面でこだわったポイントを教えてください。
A賞『中野一花 フィギュア 1/7 Gracemaster』
ayn:一花は、目の位置を一番こだわりました。ほかの子たちは一度のリテイクで上手く決まることもありましたが、一花は“ここ“というポイントを探り出すまでに時間がかかりましたね。
コーヒー牛乳:今回の表情を立体化するにあたり、一花は目の位置などの特徴を捉えるのが難しかったんですよね。イラストの印象に近づくように試行錯誤し、aynさんには自分のこだわりに付き合っていただいて、何度も調整を重ねさせていただきました。
――続いて、二乃についてはいかがでしょうか。
B賞『中野二乃 フィギュア 1/7 Gracemaster』
コーヒー牛乳:二乃はリボンの造形にこだわっていただきました。髪につけているリボンの細かな部分に溝を入れて模様を入れています。
もとお:曲面だったり、折り重なっている部分だったりに模様を入れるのには、ただの平面に入れるより複雑で苦労しました。こういう模様を印刷で入れるのとモールドで入れ込むのとでは、最終的な仕上がりも違ってくるので、そこにはこだわりました。
――手に取ってこそ伝わる細かさですね。
コーヒー牛乳:あと、二乃は髪の毛が過去イチふわっとしているように思いました。最初に見せていただいたときに、これはすごいぞ、と感動しました。素材のプラスチックは固いんですけど、それを造形で柔らかく、ドラマチックに表現していただけたと思います。
――次は三玖ですね。こちらはどのような部分にこだわりましたか?
C賞『中野三玖 フィギュア 1/7 Gracemaster』
ayn:三玖は五つ子のなかでもひとりだけ髪色が重ためなんですよね。色味として暗い雰囲気にならないよう、三玖らしい色にしつつも毛先のクリア部分を多めに残して、軽くて柔らかい感じを出せるようにしました。
もとお:元になったイラストのなかで、三玖は唯一顔がうつむき気味なんです。下を向いているとどうしても暗い感じになりやすいというか、かわいさを出すのが難しくなってくるんですよ。そこは苦労しましたが、三玖の性格的な部分を表情やポーズで表現しつつ、いいバランスで立体化できたのではないかと思います。
――四葉についてはいかがですか?
D賞『中野四葉 フィギュア 1/7 Gracemaster』
もとお:四葉は顔の横に手が来ているのですが、よく見ると、指の間に髪の毛が入っているんです。そこにも注目していただけるとうれしいです。
コーヒー牛乳:完成したフィギュアだと髪の毛は柔らかい素材になっているのですが、いわゆる原型は固い素材で作るので、細い部分は下手すると簡単に折れてしまうんですよ。そこを妥協せずに細かく作っていただき、本物の髪のようなふんわりとした柔らかさを表現していただけた部分だと思います。
彩色の面ではどのような部分にこだわりましたか?
ayn:四葉はひとりだけ嬉し涙を浮かべつつ笑っている表情なんですよね。瞳のうえにクリアを塗って、立体感とキラキラ感を出しています。ドレスについてもお花の飾りがぷっくりとしているので、それを活かせるように細かく影を入れて、立体感がしっかりと出るように意識しました。
――五月のフィギュアについても、意識したポイントを教えてください。
E賞『中野五月 フィギュア 1/7 Gracemaster』
コーヒー牛乳:五月もけっこうな作り込みをしていただいていて、髪の毛についている細かな花飾りを塗装で入れていただいたんです。ものすごく細かいところで、これも苦労されたのではないかと思います。
ayn:そうですね。本当にすごく小さいので、きれいに表現できるように、慎重に色付けをしました。
――これも手に取ってこそ分かるポイントですね。造形面でのこだわりはいかがでしょう?
コーヒー牛乳:今回の五月はアホ毛の角度が歴代フィギュアのなかでも気に入っています。リテイクを相談せず、最初に来たもので進行しました。
約25センチの大型アクリルスタンド3等級、新規録りおろしボイスを収録したアラームクロック
――F賞、G賞、H賞は3つともビッグアクリルスタンドとなっていますね。
コーヒー牛乳:いずれも約25センチのサイズになっていて、商品名どおり存在感のある大きさになっています。台座についてもそれぞれ独自のデザインにしているので、そちらにもご注目ください。
――F賞、ウェディングドレスイラストのビッグアクリルスタンドについてのこだわりを教えてください。
F賞『ビッグアクリルスタンド(ウェディングイラスト)』
コーヒー牛乳:デザインとしてはシンプルになりすぎないよう、今回描き足した下半身のドレス部分に5人それぞれの個性を込めています。今回は立体化を前提としてデザインを考えていたので、フィギュアになった時に飾り映えするように「動き」や「なびき」を意識しました。
――G賞のぬくもりイラストについてはいかがでしょうか。
G賞『ビッグアクリルスタンド(ぬくもりイラスト)』
コーヒー牛乳:少し結婚のテーマからズレるのですが、ウェディングイラストと同じく、過去の弾で人気だったイラストを元に描き足して作成したイラストになっています。高校生時代の五つ子の冬服姿を描いたもので、台座も冬らしいデザインにしています。
――H賞はテーマ部分でもお話にあった、お色直しをしたイラストですね。
H賞『ビッグアクリルスタンド(お色直しイラスト)』
コーヒー牛乳:こちらはウェディングイラストの対になるものとして、お色直しの場面をイメージしたカラードレスにしています。こちらについてもデザインでそれぞれの個性を出すことを意識しました。
――ラストワン賞のアラームクロックは新婚時の朝をイメージしている、とのことでしたが、改めてこだわりを教えてください。
ラストワン賞『アラームクロック』
コーヒー牛乳:アラームクロックには、5人それぞれの新規録りおろしボイスを収録しています。それぞれのキャラクター性を考えて、朝にどんなことを言ってくれるだろうかという点を意識し、ファンの皆さまに喜んでいただけるようにテーマ・イラストなど試行錯誤しました。
五つ子それぞれの録りおろし音声を使用した豪華なアラームクロックとなっておりますので、ご堪能ください!
――最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
ayn:今回改めて皆さんのこだわりが聞けましたし、実際私も細部までこだわりました。写真だけでなく、手に取って初めて分かるこだわりもたくさんあるので、ぜひお手に取って見てほしいなと思います。
もとお:本当に、手に取っていただきたいというのが全てかなと思うのですが、2次元のイラストを立体化したことで、「背中はどうなっているんだろう」というように、イラストでは見えなかったところまでこだわって制作したので、ぜひそういったポイントを発見していただきたいです。
瀬邉:やっぱり立体物という意味で、フィギュアってとてもいいものだと思うんです。五つ子を揃えるとまた迫力があるので、ぜひ5人分揃えていただいて、さらにラストワン賞も手に入れていただいたら、最高の光景になるかなと思います。
コーヒー牛乳:私はここまでたっぷり語らせてもらったので、簡潔に。どれも語りきれないくらいこだわって作りましたので、ぜひご堪能ください!
株式会社スパローの3名とコーヒー牛乳さんが話しているところ
※こちらの記事は公開日時点の内容となります。
©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁*」製作委員会




















